人間関係で苦労をするということを介護職で働く人からよく聞くかもしれません。他の職場にも一緒に働いている人とのいざこざは日常よく問題です。しかしどうして人のお世話をする介護職の同僚同士でいじめが起こったり他の仕事よりも人間関係で悩む人が多いのでしょうか。介護施設で働いてる人は、非常に出入りが多く特に介護老人福祉施設などは、利用者が住んでいる生活の一部の介助を仕事にしているため、利用者は気持ちを素直にだしてくる人が多いのです。短期間の入所やデイサービスなら利用者もかなり遠慮がちになるのですが、長期滞在していると人間の弱いところやあまり見せたくないところも見ることが多くなります。そんな時のメンタルケアをしていないスタッフが大勢います。
さらに、もう一つの理由としては勤務する人が殆ど女性で、年齢もばらばらということも考えられます。同じ年代であれば共感できることも、介護福祉士でもベテランと新人がいます。昇給や責任範囲などはケアマネージャーなどの管理職が行いますが、殆どがルーチンを時間内にこなすだけになってしまい、簡単には昇進できません。働いている人にとっては「仕事」のせいにしたくなります。つまり、どうしても前向きに仕事に取り組めなくなってしまうのです。その一番の身体的症状は「夜寝れないこと」。眠くならないからといって夜遅くまで起きていると、ネガティブが悪化したりヒステリックになったりします。その状態で仕事をすると人に八つ当たりをしたり、ねたみや僻みをいってしまいたくなることが起こるのです。